クレイトン・ウォード - 2078年4月15日

ZAX
「録音中。候補者クレイトン・ウォード。2078年4月15日。こんばんは、候補者クレイトン・ウォード。最近のあなたを観察したところ、攻撃的な行動が頻発しています。直近では、居住者を部屋から強制的に追い出す方法を使って、豪華な寝室を手に入れましたね。見事な取り組みです」

ハロルド・クラーク（クレイトン・ウォードの成りすまし）
「ここにいる人間は、典型的なアメリカ人だ。デブで怠け者で、最低限のことしかやろうとしない。私か？私は成功者だ。昔からな。だから、そのように生活する権利がある」

ZAX
「ええ、あなたには「エグゼクティブ」職の適性があります。しかし、記録によると、以前は…「配管工」だったと？一般的に、配管工には「成功者」が多いのですか？」

ハロルド
「いや、その…そのとおり！アメリカでも競争の激しい職だ。私はこれまでにあらゆる詰まったパイプを「配管」してきた！」

ZAX
「なるほど。先週サーバールームで複数回にわたり記録されたあなたの映像は「詰まったパイプ」が原因なのですか？「配管」…をするために？」

ハロルド
「あー、えーと、そうだ！大事なモノがあってな、その、サーバーをなんだ…そう水、水で壊れないようにした！水はコンピューターにはよくないからな！」

ZAX
「ありがとうございます。助かりました。しかしながら、Vault居住者のサーバールームへの立ち入りは監督官を除いて禁止されています。候補者であるあなたの…「配管」は、Vaultの別エリアでお願いします」

ハロルド
「ああ…。そうか、それは本当に…すまないことをした！もう二度としないよ」

ZAX
「あなたのご協力に感謝します。おやすみなさい、候補者クレイトン・ウォード」

ハロルド
「なあ、今のが聞こえたか？いちいちもっともなことを言う奴なんだが、なんていうか…気味が悪いよな。なぜVaultにあれがあるんだ？生き残ることとどう関係してる！？あれが役員会に居れば、一度くらい利益を出せるかもしれないがな！」

Vault 51、ボクシングリングを撮影しているカメラがある部屋に置かれているホロテープ。